11話:ギルドによる正式保護・仲間加入

第11話

騎士団が撤退していった空を、
ミアはぼんやりと見上げていた。

身体は震えている。
魔力も消耗している。
それでも──
ミアは確かに“やり遂げた”。

俺はミアの肩に上着をかけ、抱き寄せた。

「よく頑張ったな。
もう無理しなくていい。」

ミアは小さく頷き、俺の胸元に額を預けた。

「うん……おじさんが……いたから……」

その姿は、
ギルド全員の胸に刺さった。


■ ギルドからの“異例の提案”

倒れていた騎士団の残りの“聖光”が完全に消えると、
ギルドマスターがやってきた。

あの筋肉ゴリラの男が――
膝をついて、ミアの前に頭を下げた。

「ミアちゃん……
ありがとう。
お前は、町を救った英雄だ。」

ミア「えっ……わたし……英雄……?」

受付嬢も優しく微笑んだ。

「ええ、英雄よ。
あなたの力は……誰にも真似できない。
だから――」

受付嬢は俺たちの前に、一枚の書類を置く。

《正式保護申請書》
──ギルドがミアを守る“法的保護”を与える契約。

ギルドマスターが俺を見る。

「ミアを、ギルドの保護下に置く。
居場所も、身分も、仕事も、守りも用意する。

……だがひとつ条件がある。」

「条件?」

ギルドマスターは真剣な目で言った。

「ミアちゃんを守れるのは、お前だ。
分析士、晴一……
お前が保護者として“正式同行者(パートナー)”になれ。」

ミア「……おじさんと……ずっと一緒……?」

俺「当たり前だろ。
ミアを一人にするわけがない。」

ミアは涙をこぼして笑った。

「……うんっ……!」

ギルドに拍手が起こる。


■ ギルドでの“ヒーロー扱い”

そのあとギルドに戻ると、
冒険者たちの扱いが一変した。

「おっさん!! すげぇじゃねぇか!!」
「ミアちゃん! 英雄だぞ!」
「分析士って……マジで強いんだな……!」
「戦わずに勝つとか……かっこよすぎだろ!!」

ミアは照れながら俺の後ろに隠れる。

(いや……俺じゃなくてミアがすごいんだが……
まあ、そういうことにしておくか)

でもミアは、
この“歓迎”が本当に嬉しかったようで……

袖を引っ張りながら、小声で言った。

「……おじさん。
なんか……暖かい……」

俺「そうだな。
ここは、ミアの“新しい居場所”だ。」


■ 冒険者二人組が声をかけてきた

ギルドの喧騒から、
一人の戦士と、一人の魔法使いが近づいてくる。

● 戦士:ガルド

・30代前半
・短髪で快活
・戦闘は前衛
・実は優しい兄貴肌

ガルド「よぉ、おっさん!
分析すげぇな!
俺、ガルド!
お前らの戦い方……気に入ったぞ!」

● 魔法使い:ルリエ

・20歳
・無表情に見えるが心根は優しい
・知識欲の化け物
・ミアの力に興味津々

ルリエ「あなたの分析……理論が破綻していない。
戦わずに勝つ……非常に興味深い。」

ガルドが笑う。

「俺らのパーティ、ずっと前衛と後衛だけでな。
“頭脳役”が欲しかったんだ。」

ルリエ「あなたのスキルは……
私の魔法とも相性がいい気がする。」

(おいおい……急にパーティ勧誘か)

ミアが俺の袖をきゅっと掴む。

「……おじさん、どうするの……?」

俺はミアの頭を撫でた。

「仲間が増えると、守れる範囲も広がる。
俺たちだけじゃ限界があるからな。」

ミアは安心したように微笑んだ。

「……なら、わたし……賛成……!」

ガルド「よっしゃ!!
これからよろしくな、分析士!」

ルリエ「私も……よろしくお願いします。」

こうして――
俺たちは四人パーティとなった。


■ そして《世界の謎》が顔を見せる

その日の夜、
ギルドが用意してくれた部屋でミアと休んでいると──

俺の視界が再び“立体化”した。

《トライ・アナライズ:自動覚醒》

〈教会騎士団の動き:活性化〉
〈王国の魔力循環:乱れ〉
〈魔獣の異常:増加〉
〈原因:聖印魔法の乱用〉
〈ミアの存在:修復の鍵〉
〈世界の未来:分岐〉
 ● 滅び
 ● 再生
〈選択権:ミアと晴一の手にあり〉

(……世界を救うのは“力”じゃない。
“心”と“理解”だ。
その中心にいるのがミア。)

ミアが俺の顔を覗き込む。

「おじさん……顔、怖いよ……?」

「そうか?
なんでもないさ。」

ミアは苦笑して、俺の横に座った。

「……また助けようね。
魔獣さんも、人も……
助けられるなら、何度でも。」

俺は答えた。

「もちろんだ。
俺の分析は……ミアを救い、みんなを救うためにある。」

ミアの瞳が、
まるで光を宿した宝石のように輝いた。


第12話:「消えた森と魔力の穴」(準備中)

第10話:「慈愛 vs 聖印・戦わずに勝つ」

特設ページに戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました